高校英語 6/7(水)
今回は高校生に向けた英文法の内容です。
不定詞は名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法と大きく3つの用法に分けられます。
中学英語では副詞的用法は「~するために」、「~して」と2通りの訳し方しか習いませんが、じつはもっといろいろな種類があります。
副詞的用法というのはto+動詞の原形が副詞のようにはたらきます。副詞のはたらきは名詞以外の動詞や形容詞、副詞、または文全体を修飾することです。
例えば、I go to the library to study English. 「わたしは英語を勉強するために図書館へ行きます。」
これはto study Englishが動詞のgoを修飾しています。
I am happy to see you. 「わたしはあなたに会えてうれしいです。」
これはto see youが形容詞のhappyを修飾しています。
では、He grew up to be a teacher. 「彼は成長して先生になりました。」これは結果を表す副詞的用法で、「~してその結果」のように訳します。結論から言うとto be a teacherが動詞のgrew upを修飾しています。しかし、日本文からは動詞を修飾しているとは判断しにくいですよね。
ですので、この場合は文構造からto be a teacherが副詞であると考えます。
まず、He grew up to be a teacher. は主語がheで動詞がgrew upの第1文型です。he≠ to be a teacherなのでto be a teacherは補語にもなりません。また、to be a teacherが修飾する名詞もないので、形容詞でもありません。
He grew up. で文が完成しているので、to be a teacherはなくても良いのです。そして、なくても良いのは副詞です。ですので、to be a teacherは文中の位置から副詞であると考えることができます。
どうですか?難しいですか?難しいかもしれませんが、高校生は理解してもらいたいです。また、上記の説明を理解するためには品詞のはたらきや「S、V、O、Cの文の要素、5文型を理解して覚えておかないといけません。
逆に考えれば、品詞、文の要素、5文型が理解できていればどの単元の文法も理解する大きな助けになります。
英語が苦手という人は、ここをきちんとできていない人がほとんどです。苦手だなと自覚がある人は何度も反復してから他の単元に進むようにしましょう。