中2数学 連立方程式の利用 6/26(水)
中学2年生の数学 連立方程式の利用(文章問題)について、今回は少し応用問題を解いていきます。
問題 ヒーローズ中学校の生徒数は、去年は全員で360人だったが、今年は男子が5%減り、女子が10%増えたので、生徒数は全体として6人増えた。今年の男子生徒の人数と女子生徒の人数をそれぞれ求めなさい。
方程式の文章題は基本的には求めたいものをx、yとおいて式を作りますが、このような人数の増減問題は去年の人数をx、yとすることがポイント①です。
1⃣生徒数に着目して式を作ると、
x+y=360・・・(去年の人数)
95x/100+110y/100=366・・・(今年の人数)
上記のような式が2つできるのでこれを連立して解くと、x=200、y=160となります。
ここでポイント②、今求めたx、yは去年の男子、女子の人数なので、これを答えとすると間違いになります。
(今年の人数)の式から、今年の男子の人数を表している「95x/100」にx=200を代入すると、今年の男子の人数が190人と求められます。
あとは、全員で366人なので、366-190=176人と女子の人数が求まります。
答え、今年の男子生徒190人、女子生徒176人
2⃣生徒の増減に着目して式を作ると、
x+y=360・・・(去年の人数)
-5x/100+10/100y=6・・・(今年増減した人数)
この2つを連立すると1⃣と同じようにx=200、y=160と出ます。
(今年増減した人数)の式から「-5x/100」にx=200を代入すると、-10になるので、去年の男子生徒200人-10人=190人と求められます。
では、今年の人数をx、yとすると解けないのか?もちろん式は作れますが、少しややこしくさらに計算が複雑になります。
x+y=366・・・(今年の人数)
100x/95+100y/110=360・・・(去年の人数)
分数を含む方の式について、1⃣の式は分母が100だったので、すべての項に100をかけると分母が消えてくれますが、今回の場合は95と110(約分しても19と11)で最小公倍数を求めるだけで面倒です。
メリットとしてはx、yの値がそのまま答えとなることですが、そもそも(去年の人数)の式を作るのも難しいと思います。
結論として、このパターンの問題は去年の人数をx、yとするのが無難です。