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令和5年度 県立入試 理科 3/13(月)

令和5年度 県立入試 理科 3/13(月)

令和5年度の県立入試分析、今回は理科です。

[問題1]植物
今年の問題はおそらく[問題1]が一番難しかったのではないでしょうか?解いている途中で理科やばいかもと心配した人がいるかもしれませんね。
問題1は顕微鏡から観察すると物体はどのように見えるかですが、これは上下左右が逆転して見えます。顕微鏡は凸レンズを2枚使って、虚像と実像を作ることを押さえておきましょう。
問題2は植物の細胞と動物の細胞の特徴をベン図を用いて答えるものでした。植物だけの特徴、動物だけの特徴、共通した特徴をベン図に記入していくのですが、動物の特徴に入る選択肢がないというちょっと意地悪な問題でした。知識がしっかり入っていれば、答えられますが、曖昧だと動物の特徴のところにも何か書いてしまったかもしれないですね。
問題3は葉・茎・根の断面図から道管と師管を正確に区別する問題で、選択問題ですが、葉・茎・根すべてで正解しないと〇にならないので少し難しかったかもしれません。
問題4は植物の葉の表、裏にワセリンを塗るというよくある問題ですが、水の減少量を文字式で表すという問題形式で戸惑ったかもしれませんが、落ち着いて対応できたでしょうか。
問題5は記述問題でしたが、定番の問題なので大丈夫だったと思います。

[問題2]水溶液
問題1酸とアルカリの性質を打ち消し合う反応は中和です。90%の人が正解したと思います。
問題2は塩の化学式を答える問題でした。塩化ナトリウムのように物質名で答えていませんか?問題をしっかり読んで化学式で答えてください。
問題3BTB溶液が何性と反応するかということを押さえていれば、答えられたと思います。
問題4はグラフ問題で、表で与えられている数値をそのままグラフに置き換えるだけなので、特に問題はなかったですよね。
問題5は中和についてしっかり理解できていれば答えられる問題でした。よく出る問題ですが、難易度は少し高かったかもしれません。

[問題3]力学的エネルギー
問1は平均の速さを求める問題でした。単位換算にだけ注意できれば、正解できたと思います。
問2のグラフ問題は表から速さを時間ごとに求めていけば、比例の関係になっていることが分かったと思います。値が与えられているので、何となく感覚でこれかなと選択するのではなく、しっかり計算で根拠を持って答えるようにしましょう。
問3は語句問題でしたが、基本問題なので正答率は高いです。
問4は垂直抗力を作図する問題でした。ポイントは小球と斜面の接点から→をかくことです。小球の中心からかいてはだめですよ。
問5は運動エネルギーと位置エネルギーの関係を理解できていれば正解できたはずです。配点が2点なので大きいですね。

[問題4]柱状図
柱状図の問題は苦手としている生徒が多いのですが、そこまで複雑な問題ではなかったので、出来ていればいいなと思います。
問1は凝灰岩とあるので、火山の噴火とすぐに分かったと思います。柱状図では凝灰岩の層が鍵層になるので押さえておきましょう。
問2は地層がどの方向に傾いているかを考える問題で、柱状図の対策をしていなければ難しく感じたと思います。
問3は示相化石と示準化石の区別を問われる問題でしたが、これは易しかったかなと思います。
問4は記述問題でした。れき>砂>泥の順で粒が小さくなります。そして、粒が小さいものほど軽いので、より遠くに運ばれることを理由にして記述できていれば〇をもらえます。
問5はまた柱状図の問題でしたが、問2ができていれば問5も大丈夫だったはずです。BとDの南北で考えても、CとDの東西で考えてもどちらでもOKです。

[問題5]遺伝
問1は図2の花の断面図もヒントにして答えることができたでしょうか。あまり見ない形式だったので、[問題5]の中では一番難しかったかもしれません。
問2は超基礎問題だったので、正答率は9割を超えるでしょう。
問3の答えは顕性形質でした。新課程から優性と劣性から顕性と潜性に変わったので覚えておきましょう。
問4の計算問題も特に難しいところはなかったので、問題なかったでしょう。
問5の遺伝子の組み合わせについても頻出のパターンでした。[問題5]は全体的に易しかったと思います。

[問題6]電気分解
問1は質量パーセント濃度の問題でした。計算問題でしたが、基本問題なので%を小数(分数)に書き換えて計算すれば暗算でも答えは求められます。
問2は実験1(水の電気分解)で陰極側に水素が発生することがわかれば、水素の性質を表している選択肢「ウ」が選べたと思います。
問3はすべて選べなので、しっかり複数選べたでしょうか?
問4は塩化水素の電離のようすを化学式で表しなさいです。①電離と②化学式という語句から電離式できちんと答えることができましたか?何割かの人達は化学反応式で答えていたのではないでしょうか?
問5は少し難しかったです。水を電気分解すると体積は水素>酸素の関係になります。水の化学式

H2Oから水素原子2に対して酸素原子1から判断できます。また、塩酸(塩化水素)の電気分解では水素>塩素の関係になります。これは、塩素は水素よりも水に溶けやすいという性質から判断できます。

[問題7]音
問1音の伝わり方が理解できていますか?という問題でした。「すべて選べ」を読み落とさないようにしましょう。
問2はHzを求める計算問題です。平成30年度に同じ問題が出ていましたね。振動数は1秒間に何回振動するかです。
問3は波形の作図問題でした。振動数と振幅の違いを理解していれば、簡単だったと思います。
問4、問5は会話文中の空欄にはいる語句を答える問題で、特に問題5は知識を利用して別のものに置き換えて考えないといけない面白い問題でした。良問だったと思います。

[問題8]雲のでき方
問1はフラスコとピストンを使ってフラスコ内に雲(に見立てたもの)を作るよくある実験問題でした。記述問題でしたが、頻出の問題だったので答えられた人は多かったのではないでしょうか?
問2雲のでき方については何度も練習してきたので、ヒーローズの生徒達はしっかり答えられたはずです。
問3も同じく雲のでき方についての問題でした。問われていることは全部同じです。
問4
(1)乱層雲や積乱雲のように雲の名称に「乱」が含まれていれば雨雲と押さえておきましょう。寒冷前線のところで積乱雲ができることを押さえていれば正解できたと思います。
(2)飽和水蒸気量を求めて利用する計算問題でやや難易度は高いかもしれません。でも類題を練習していればしっかり対応できたはずです。

というわけで、全体的には難問・奇問はなくしっかり準備して勉強してきた人がしっかり点数を取れた問題構成だったと思います。
平均点は昨年とほぼ同じくらいになるのではないでしょうか?予想平均点は29点!

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