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令和5年度 県立入試 社会 3/10(金)

令和5年度 県立入試 社会 3/10(金)

今日は中学校の卒業式でした。ご卒業された皆様、卒業おめでとうございます<m(__)m>

さて、今回は令和5年度県立入試の社会について分析していきます。
[問題1]地理
問1
(1)は時差の計算問題。基本的な問題で正答率は高いと思います。
(2)は雨温図でした。いきなり2問連続で地理の頻出問題が出てきたので、ここまでは問題なしですね。
(3)はオーストラリアの貿易相手国の推移をグラフを絡めて答える問題でした。昔はイギリスの植民地だったので、イギリスの割合が高く、今はアジア州が近く、その中でも中国との割合が高くなっていることを押さえていれば、正解できました。

問2は2022カタールW杯のグループステージの対戦国に関する問題でした。
(1)はドイツとはほぼほぼ関係ない問題でした。三大宗教+ヒンドゥー教の基礎問題なので大丈夫でしょう。
(2)の答えはエコツーリズムでした。確かテスト対策授業か夏期講習のときに解説した記憶があります。地理の教科書の最後に載っていると思います。
(3)はスペインの食料自給率に関するもので、難しかったのではないかと思います。乳製品の割合が低いこと、野菜類・果実類の割合が高いことから「エ」がスペインと判断しましたが、正解していましたか?

問3は鳥取県に関する問題でした。
(1)山陰海岸ジオパークは砂浜海岸ではなく、リアス海岸です。地図1のgは九十九里浜なので、砂浜海岸です。分かりましたか?
(2)の答えはUターン、Iターンです。ここも常識というか、普通に答えられたのではないでしょうか。
(3)は果樹の収穫量を示した表の問題でした。ウとエで迷った人が多かったと予想します。一瞬ひっかけかなと思いましたが、そのまま素直に考えて答えた人は〇になったと思います。
(4)は語句問題で、答えはフォッサマグナです。重要語句なので答えられた人は多かったはずです。
(5)
①は地形図から実際の距離を求める問題で、ここでもなんのひねりもない超基礎問題なので正答率は高くなると思います。
②は記述問題でした。減災や防災というワードを入れて記述できていれば〇がもらえれると思います。

[問題2]歴史
問1
(1)
①奈良時代といえば聖武天皇、聖武天皇といえば奈良時代。入試対策講習では何度も繰り返し唱えてきたので、うちの生徒は100%正解しています。
②人物名(菅原道真)から平安時代とわかるので、これも易しい問題です。
③中世は平安時代の最後の方から戦国時代くらいまでを指すので、A,Dが正解でした。すべて選べとあれば、だいたい2つ以上が正解になることが多いですが、まれに正解の選択肢が1つのこともあるので気をつけましょう。
(2)の記述問題は採点者の裁量にもよりますが、おそらく今年の社会の問題で一番正答率が悪いと思います。レポートを参考にして答えることはできたのでしょうか?
(3)は江戸の三大改革に関する問題で、それほど難しくはなかったです。
(4)は北海道の出来事に関する並べ替え問題でした。ただでさえ並べ替えは正答率が毎年高くないのに、こんなニッチなところを出題されたらコシャマインです。でも、最後のイ→エは比較的簡単だったので、結局ア→ウ→イ→エか、ウ→ア→イ→エの2択のようなものか\(-o-)/

問2
(1)は空欄に入る語句を答える問題です。前後の文脈から何が入るか容易に推測できたのではないでしょうか。
(2)
①は世界史の問題でした。アメリカ南北戦争の北部の指導者はリンカーンです。有名ですが、出来たでしょうか?
②は大正デモクラシーと直接関係ないものを選ぶ問題だったので、逆に関係あるものを選べば消去法で答えが出たと思います。
③は世界で軍縮会議が行われたのが、だいたい第一次世界大戦後と押さえられていれば正解できた問題です。
(3)
①もよく出てくる戦後の流れを問う問題です。サンフランシスコ平和条約でGHQから独立して、日ソ共同宣言で国際社会に復帰した流れをしっかり押さえておきましょう。
②はラジオ放送が開始されたのは治安維持法や男子普通選挙法と同じ1925年と知っていれば、正解までたどり着けたはずです。

[問題3]公民
問1
(1)は自由権の種類についての問題でした。おそらく問題なくできたことでしょう。
(2)は比例代表制のドント式に関する問題でした。ドント式は何年かの割合で出てきますね。過去問で練習している人は解けたと思います。
(3)はやや難しかったかもしれません。まずXとYのどちらが需要曲線を表しているかを考えないといけません。落ちついて考えればできると思いますが、正答率は低くなるでしょう。
(4)は記述問題でした。与えられたグラフから情報を読み取ることができれば、記述問題ですがそんなに難しくはなかったと思います。
(5)はやっぱり出ましたSDGs。小問が3つあって、配点が各1点ずつ、計3点でした。難易度も低いので美味しかったです。
(6)は為替相場に関する問題で、これも過去問で何度も出てきていていますね。問題の出され方が少し変わっていましたが、選択問題ですし対応できたことでしょう。

問2
(1)企業の社会的責任についての問題で、適切でないものを選ぶので、問題文をきちんと読めば正解したはずです。
(2)は知識がなくても問題文と図をよく見れば正解を導けます。社会は知識がなくても解ける問題が毎年一定の割合で出題されます。決して難しい問題ではないので、こういった問題をきちんと正解していけば点数も伸びていきます。
(3)は裁判員制度に関するもので、文中の下線部①~④の中で誤りがある語句を選んで、正しく書き直すという問題でした。裁判員制度は民事裁判ではなく刑事裁判を担当するのでしたね。ここは正しい番号を選んで1点、正しい語句を書いて1点の計2点の配点でした。ここもサービス問題ですね。

というわけで、総括すると令和5年度の社会は令和3年度よりも難しく、令和4年度よりも簡単だったという印象です。全体的には定番の問題形式の割合が例年以上に多かった年でした。
個人的には、地理・公民・歴史の順で易しかったかなと思います。平均点予想は、28点! 現場からは以上です。

 

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