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令和6年度鳥取県立入試 理科後半 3/9(土)

令和6年度鳥取県立入試 理科後半 3/9(土)

昨日の続きです。早速見ていきましょう!

問題5は光合成の問題でした。令和6年度の理科の大問でこの問題5が一番易しかったと思います。
問1(1)光合成によってつくられる栄養分はデンプンです。これは問題ないでしょう。

(2)デンプンは水に溶けやすい物質(ブドウ糖)に変えられて師管を通って全体に運ばれます。道管を通るのは水ですね。

問2は実験問題でした。これもよくある問題で、植物は光合成によって二酸化炭素を吸収しますが、同時に植物も生物なので、呼吸をする。つまり二酸化炭素を排出していることを説明できますか。また、二酸化炭素の割合は光合成>呼吸であることを問われています。

問題6はイオンの問題でした。
問1は割合の計算問題でした。%はそのまま計算できないので、小数や分数に変換してから計算しましょう。

問2も冷静に考えればできるはずです。導線の中を移動するのが電子で、水溶液中を移動するのがイオンです。

問3はイオン化傾向の問題です。2種類の金属板があるとき、マグネシウム>亜鉛>鉄>銅>銀 の順番でイオンになりやすくなります。ここでいうイオンになるということは、原子が電子を放出して電気を帯びたイオンになるということです。
今回は亜鉛版と銅板が実験で使われているので、亜鉛版が電子を放出して(結果ボロボロになる)、放出された電子は導線を通り銅板にいきます。そして、銅板で銅イオンが電子を受け取り銅になります。つまり、銅板に銅が付着するという流れを図を描いて理解できると良いですね。

問4(1)は先ほどのイオン化傾向を知っていれば表を確認することなく答えることができます。
(2)は記述問題でした。電池の電圧を大きくするためには、「イオンへのなりやすさが、最も異なる組み合わせの金属」を考えればよいことが解答例として載っています。

問題7は力の合成、物体の運動など中3物理の問題でした。
問1は作用・反作用の法則について問われているので、法則がどのようなものかを押さえていれば正解できました。

問2はグラフ問題です。ばねAののびが3.0cm、ばねBののびが2.0cm、つまりばねBはばねAの約2/3ののびになります。ばねAは2.0Nで1.0cmのびるというところからばねBは2.0Nで約0.67cmのびると判断すれば「ウ」が答えになるとわかります。

問3(1)の操作1でばねAにばねBを2つ接続すると・・・ばねAののびは6.0cmになったとあるので、ばねBののびは4.0cm、そしてばねBは2つあるので、1つ2.0cmになります。

操作2のポイントは60°です。60°ということは正三角形になることに気づければ、ばねBののびは4.0cmになることが分かります。

(2)の作図問題は基本問題でした。合力、分力の作図は平行四辺形を描くことを覚えていれば対応できたと思います。

問題8は地学分野でした。
問1の答えは、れき岩です。れき>砂>泥の大きさの順番をきちんと覚えられていたでしょうか。

問2は石灰岩とチャートの区別を問われる問題でした。

問3は双眼実体顕微鏡の操作手順を並べ替える問題でした。中学1年生の教科書の最初に載っているはずですが、できた人は少ないのではないでしょうか?

問4の答えはカギ層でした。柱状図の問題のときに凝灰岩の層をカギ層と言って問題を解くポイントになることを授業中に何度か説明しているので、それを覚えていてくれれば正解できたと思います。

というわけで総論ですが、今年の理科は易しい問題と難しい問題の差が大きかったです。
全体的には難しかったかなと思うので、平均点は低めの25点と予想します。

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