四分位数 2/16(木)
今回は数学のお話です。
まず中央値について、中央値は真ん中の数です。例えばデータが5個あって、小さい順から1,2,3,4,5と並べると、中央値は3になります。
では、データが6個あると、1,2,3,4,5,6でちょうど真ん中がありません。この場合は真ん中2つの数字の平均を取ります。
つまり、(3+4)÷2=3.5が中央値となります。
そして中央値のことを第2四分位数と呼ぶこともあります。また、第1四分位数と第3四分位数もあります。
例えば、1,2,3,4,5,6とデータがあれば、データを前と後ろで分けます。1,2,3|4,5,6 そして、前半部分の中央値2が第1四分位数、後半部分の中央値5が第3四分位数になります。
データが5個の場合は1,2,③、4,5のようになり、2等分できないので、中央値を挟んで前半部分と後半部分に分けます。
つまり、前半部分は1,2で、第1四分位数は1.5となり、後半部分は4,5で第3四分位数は4.5になります。
ですので、データの個数によって、ちょうど真ん中の数がきれいに出てきてくれることもあれば、平均をとらないといけないこともあります。
で、どのようなパターンがあるかというと全部で4パターンです。ポイントは「データの個数÷4の余り」です。
余りが0の場合は、▢▢▢▢ となり、第1四分位数、第2四分位数、第3四分位数全てで平均を取らないといけません。
余りが1の場合は、▢▢〇▢▢ となり、第1四分位数はきれいに1つだけ出てきます。第2、第3は平均を取ります。
余りが2の場合は、▢〇▢▢〇▢ となり、第2、第3四分位数はきれいに出てきて、第1四分位数は平均をとります。
余りが3の場合は ▢〇▢〇▢〇▢ となり、第1、第2、第3四分位数全てできれいな数字が出てきます。
ちなみに▢には均等なデータの個数が入っています。
例えば、データが15個あれば、15÷4=3余り3になるので、▢〇▢〇▢〇▢のパターンが当てはまります。
1,2、3、④,5,6,7、⑧,9,10,11、⑫、13,14,15
よって第1四分位数は「4」、第2四分位数は「8」、第3四分位数は「12」となります。
これは中学2年生で学習します。箱ひげ図を作成するときにも四分位数を使うので、上記のことを知っていれば役に立つかもしれません。
ちなみに、今年の県立入試では箱ひげ図の問題が出る可能性が高いので練習しておきましょう。