字のない葉書
国語の授業があるから予習をしておこう。
え~と、はいはい向田邦子さんね。
字のない葉書・・・泣きました。
終戦の年に、小学校一年の末の妹が学童疎開をするのですが、まだ字が書けないので、お父さんが自分宛ての宛名を書いたたくさんの葉書を、「元気な日は〇を書いて、毎日ポストに入れなさい」と渡すんですね。
初めての手紙には赤鉛筆で大きく〇が書いているのですが、次の日から〇が小さくなっていき、ついには☓になって、最後は葉書も来なくなります。
三月目にお母さんが迎えに行き、帰ってくるのですが、普段は暴君である父親がやせた妹のすがたを見て、声を上げて泣くんですが、そのシーンでお父さんに感情移入して泣きました。
僕が中学生の時であれば、何も感じなかったと思いますが、今まさに小学1年生の娘がいるので、父親の気持ちはすごくわかります。
話は少し変わりますが、娘ができてから友達とかの結婚式に出席すると、父親の立場で新婦さんのスピーチを聞くので、そこでもめっちゃ泣きます。
娘さんがいるお父さんは、わかってもらえると思います。
ということで、字のない葉書、一度読んでみてください。