怖い話 7/15(火)
暑い日が続いているので少し涼しくなるようなお話を・・・
最近のルーティーンで、夜な夜な近所をウォーキングしているのですが、先日起きた出来事です。
私の住んでいるのは田舎町。
街灯なんて申し訳程度にしかなく、夜ともなれば辺りは漆黒の闇。
聞こえるのは、カエルの合唱と虫たちのささやきだけ。
たまに遠くを車が通るくらいで、人の気配は皆無です。
そんなある晩のこと。
いつものように歩いていると、風の音に紛れて、どこからか――
「チリン……チリン……」
……鈴の音?
草木も眠る丑三つ時、誰もいないはずの道で、チリンチリンと軽やかな音が聞こえてくるんです。
思わず足を止めて、耳を澄ませました。
確かに聞こえる。近づいてきてる。
しかも、その音に合わせて、前方にぼんやりと白い影が……。
(とうとう出たね)
背中にじわりと冷たい汗がにじみます。
影はゆっくり、でも確実にこちらに近づいてくる。
前方から鈴の音が大きくなるにつれて、白いシルエットがだんだんと近づいてきます。
じっと目を凝らすととりあえず足はあるようです。
そして距離が縮まってくるとはっきりわかりました。おじいちゃんが首から鈴をぶら下げて走っていました。
えっ、なに!?なんで鈴!?
なぜに鈴?クマよけ?えっ!この辺りってクマが出るんですか?怖いんですけど\(◎o◎)/!