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令和3年度 鳥取県立高校入試 国語 3/15(月)

令和3年度 鳥取県立高校入試 国語 3/15(月)

令和3年度 鳥取県立入試の最後は国語です。

国語は大問の数が4つだったり5つだったりしますが、今年は大問5つの構成でした。

[問題一]は語句や文法の小問集合でした。問一は漢字の読み書き、問二は行書の問題でした。
問三は四字熟語の問題で、選択肢からすべて選び、とあったので少し難しかったかもしれません。「すべて」とあれば基本的には2つ以上正しい選択肢があることが多いですが、1つしかないこともあるので注意が必要です。
問四は文法問題で、連体詞と助動詞の問題が出ました。入試対策講習では文法問題にも時間をかけて取り組むことがあったので、正解していると嬉しいです。定番の「ない」の識別も出題されていました。
問五は漢文の返り点の問題でした。書き下し文と対比させて落ち着いて考えれば対応できたと思います。

[問題二]は物語文でした。ざっくりまとめると主人公と美術の先生の交流から「やっぱりオンリーワンだよね」という話です。
問一は「小池(先生)」が主人公の絵のどういう点を評価しているかを答える選択問題です。これは傍線部手前に主人公が絵を描いている描写から判断できたと思います。

問二は傍線部の理由を答える問題でした。傍線部の問題はその部分だけでなく、傍線部を含む一文全部に線を引いて考えると答えが見えてきます。選択問題はいきなり正解である選択肢を探して、見つからなければ消去法で選択肢を絞ると良いです。あとは、自分が選んだ正解の根拠を本文から見つけて正しいことを確信しましょう。

問三は空欄に当てはまる語句を選択する問題でした。これは直前の2人の会話から「言いわけ」が適切だとわかります。

問四は傍線部の二つの「ダメ」の違いが分かるように四十字以内で説明する記述問題でした。他人からの評価(落選)と自己評価の違いについて記述できていれば正解になると思います。

問五も記述問題。先生のセリフを主人公は嬉しく思いつつ、同時に不安にも思ったことを説明しなさいとあるので、プラスの感情とマイナスの感情を記述するだけです。前後の会話文からきちんよ読み取れるので、六十字と長いですが、比較的答えやすかったと思います。

問六は筆者が物語を通して読者に何を伝えたかったかを考えれば正解できたはずです。

 

[問題三]は論説文。本文を最初から読む前に先に作品名をチェックしましょう。今回は「科学と非科学 その正体を探る」というタイトルでした。先にチェックすることでどのような内容か推測できるので、話も頭に入ってきやすくなります。また、科学と非科学の二項対立になっていることもわかるので、そこを意識して読むと問題も解きやすいです。
問一は傍線部の「現状の科学で認識できないことが、必ずしもこの世に存在しないことを意味しない」とはどういうことかを答える問題でした。まず傍線部自体がよくわからないですね。「もし俺が謝って来られてきてたとしたら、絶対に認められてたと思うか?」ぐらい難解だったと思います。
前後の流れと選択肢の文から正解は選べますが、傍線部だけで考えるとしんどかったのではないでしょうか。

問二はポイントが2つ。まず指示語が含まれているときは、その内容を明確にしましょう。そして、「あてはまらないもの」太字になっています。見落としていませんよね。

問三は筆者の思いを選ぶ問題。選択肢ア~エそれぞれの最後は、~に対する〇〇になっています。称賛(+)、疑問(-)、皮肉(-)、敬意(+)のようにまずは+か-かを考えれば二択に絞れることもよくあります。

問四は傍線部と相反する内容を本文から抜き出す問題でした。傍線部より後の部分から抜き出すというヒントもありました。傍線部を含む段落の次の段落に着目すると「しかし」と逆接の接続詞で始まっています。このことから前の段落と逆の内容のことが書いてあるとわかった人は正解を見つけられたと思います。

問五は典型的な二項対立の問題でした。記述問題でしたが、問題で与えられた表と本文を照らし合わせて考えることができれば正解までたどり着いたかもしれません。(2)はどのような態度ですかとあるので、最後は「~態度」で終わるようにまとめてみましょう。

[問題四]は古文でした。問題のボリュームは少なく、数分で解けた人もいると思います。
問一は歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに直す問題です。「すべてひらがなで」とあるので、漢字の部分も平仮名に直して答えるように。

問二は傍線部の内容を、問三は指示語の問題、問四は筆者が批判している内容を答える問題で、どれも本文の内容を大まかに理解できていれば難しくはなかったです。現代語訳や注釈、誰のセリフかなどに注意して読めば内容を掴めたのではないでしょうか。

[問題五]はパネルディスカッションの様子を表した場面を読んで、問いに答える問題形式でした。
問一は尊敬語の問題です。敬語・謙譲語・丁寧語のうち、丁寧語は分かりやすいと思います。敬語と謙譲語の判別ですが、誰の動作かに着目して判断すると良いです。動作の主語が自分であれば謙譲語、他人であれば敬語と押さえておくと、正解を選べます。

問二はここできました、接続語の問題です。最初から選択肢を見て考えるのではなく、空欄前後の文脈からどのような接続語が入るのかを推測して(逆接の接続語の「しかし」や「だが」が入るなど)選択肢を見れば、迷わないで選べることもあります。

問三、問四はディスカッション(討論・議論)であることを考えれば、正しい選択肢は求められると思います。

問五は条件作文です。与えられた資料から条件に沿って書けば、満点を取れなくても部分点はもらえるので必ず何か書くように、また時間配分にも気をつけたいです。

難易度は例年通りで特別易しい、難しいはなかったと思います。平均点は28点ぐらいに落ち着くのではないでしょうか。

というわけで、5教科の平均点を見ていくと数学:27点、社会:31点、英語:30点、理科:29点、国語:28点、合計:145点 ここ10年間で一番高い点になりました。生徒達は数学が難しかったと言っているので、数学はもう少し低いかもしれませんが、5教科の平均は140点を超えてくると思います。

 

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