変化の割合=a(s+t) 9/17(金)
二次関数の変化の割合の求めかたについて
一次関数でも二次関数でも変化の割合はyの増加量/xの増加量で求めることができるので、これはこれで覚えておく必要がありますが、二次関数はもっと簡単に求める式があります。
y=ax^2 においてxの値がsからtまで増加するときの変化の割合は「a(s+t)」で求めることができます。
例えば、y=2x^2においてxの値が2から5まで増加するときの変化の割合は「2(2+5)=14」で一瞬で解けます。
なぜ、そうなるかと質問があったので、証明というほどでもないですが、示しておきます。文章で書くとわかりにくいと思いますが、ただ計算しているだけです。
y=ax^2 においてxの値がsからtまで増加するとき、xの増加量は「t-s」yの増加量を求める前に、x=sのとき、y=as^2
x=tのとき、y=at^2 よってyの増加量は「at^2-as^2」。
準備ができたので、変化の割合=yの増加量/xの増加量に代入しましょう。
変化の割合=at^2-as^2/t-s 分子のat^2-as^2を変形していきます。まず共通因数のaでくくりましょう→a(t^2-s^2)
(t^2-s^2)を因数分解すると→a(t-s)(t+s) ここで分母と分子に(t-s)があるので、(t-s)で約分すると、分母がなくなり→a(s+t)だけが残ります。よって、変化の割合=a(s+t)。
覚えておくと計算時間が短縮できます。また自分でも式変形して導くことが出来れば記憶に定着するので、余裕がある人はチャレンジしましょう!